続いてきた理由 十
2017-08-15


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皆さま、良いお盆休みをお過ごしでしょうか? 私はこの夏休み諸般の事情でどこにも出かけられず蟄居生活をしております。ものを読んだり書いたりするにはうってつけですね♪(泣)
というわけで(どういうわけだ)、ここで「職人」について考えてみます。
※こちらで書いている内容は、様々な資料や本から関連したトピックをまとめたものです。詳しく知りたい方は文末の「参考」欄のサイトや本をご覧ください♪

現代日本において職人とは?
「自分の技能[LINK]によって物を作ることを職業とする人。大工[LINK]左官[LINK]表具師[LINK]など。 」
出典|小学館[LINK]デジタル大辞泉について | 情報[LINK] 凡例[LINK]

鎌倉期に「職人」とされる人びとのなかには、医師・陰陽師・巫女・博打・万歳法師(芸能)など職能民全体がふくまれていました。自分の技能を使って何らかの仕事をする人、という大きいくくりだったのでしょう。室町期以後は職人といえば上記の定義のとおり主に手工業者をさす言葉となったようですが、まだはっきり業種が分けられていたわけではなく、田畑を持ち農村で生活しながら物を作りさらに運搬・販売までしていた者も多かった。職人の多くは商人をもかねていたということです
顧客より直接注文を受け生産・販売するというやり方で、商人の仲介販売利益を排除しようとした…ともいわれています。「職人」も「商人」もかなり古くからいたということですね。ものをつくる人というのはある意味わかりやすいですが、商人ってそもそも何をする人だったのでしょう?

「虹が立つ」ところに市場をたてるという慣習
人と人の間で物を交換するというのは「贈り物をして、お返しを貰う」という贈与互酬の行為です。つまりその関係をより強固にする目的ですることであり、商行為とはいえません。では「商品としての交換」はどのようにして行うか。
「モノがモノとして相互に交換されうるためには、特定の条件をそなえた場が必要、その場が市場である。市場においてはじめて、モノとモノとは贈与互酬の関係から切り離されて交易をされる…市場は日常の世界とは関係ないいわば『無縁』の場として古くから設定されてきたのではないか」(勝俣鎮夫)

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