末広がるご縁
2012-12-10


お寒うございます。世の中は選挙だクリスマスだミサイルだと喧しいですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。ノロウイルス胃腸炎大流行中、インフルエンザも要注意な季節、どうぞご自愛くださいませ。

さて、そんな世事の憂さを吹き飛ばす師走特別企画をお送りいたします。
 eicoさんの「突撃!京都の扇子職人★」※タイトルと多少違いますが気にしないで下さい
(元ネタ:わし太夫「EICO WIND 扇子」参照のこと)。

それは遡ること数ヶ月。そもそもはアメリカンクラブのバザーに何を出すか、について話していたときのこと。折しもうちわ製作の真っ最中、eicoさんは突然
「越前和紙で扇子を作りたい!」
という一念にとりつかれる。

扇子というのはご存じの通り、日本古来の伝統工芸品。当然紙にも骨にも、長年培った職人の技とノウハウが込められている。いくら越前和紙が同じく伝統工芸で、素晴らしい材料と工法により作られている、からといって、やすやすと入り込める世界ではない。

なのに齢70を超えるeicoさん、やってのけました。見よ、この勇姿を。
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ネットもメールもほとんど使えないeicoさん、私が適当に検索した扇子店のリストを握りしめ、いざ京都へ。がしかし、大きな店では紙を作る工房ももれなくお抱えで、会社としても、客としても横入りする隙間はほぼ無いに等しいのだった。まあ、当然だろう。

だがここで諦めないのがeicoさんのeicoさんたる所以である。偶然見つけた、夫婦ふたりだけで製造・販売をしている小さな店。しかしそこでも、親父さん(ガチの職人)は首をかしげる。

「良い紙なのはわかるけど、厚いし硬いし、扇にはちょっと無理かも・・・」。

「いいの!私自分で作るから!どうしてもこの紙で作りたいの!」

eicoさん、半ば無理やり骨だけ買い取り、数日かけて扇子づくりにトライ。試作品を手に単身京都に舞い戻った。長年紙漉きに携わり、生来器用なeicoさんだが、扇子に関してはど素人。実際見てはいないが、おそらく本職の方から見たら(うわあ…)というようなものであったに違いない。違いないが、使っているのは普通の和紙ではないし、だいたい普通のど素人は本当にこうやって作って持ってきたりはしないだろう。

【親父さんの心の声:推測

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